母と命の恩人のお医者さんの手記などが見つかりました。いずれも、私が子供のころに書かれたものです。
母は、僕に障害が残ったことを自分のせいだと死ぬまで思っていたのだと思います。僕は、そんなこと一度も思ったことはないのに、
母が死ぬ前、ふとしたことをきっかけに、「母さん、今までありがとう。お母さんのおかげで、今の自分があるんだよ。」と素直に言えました。
すると母は、「お母さんこそありがとうだよ。健ちゃんがいてくれたから今まで頑張って生きてこれたのよ。」と言ってくれました。そのあと二人で抱き合って泣きました。
その2か月後、母は86歳で亡くなりました。
僕は、母の子で本当によかった、幸せだと思っています。
https://gifunobengoshisugi.com/wp-content/uploads/2024/02/母と樫木先生の手記-1.pdf