【事案】
母が亡くなり、その長女が、夫と長男を相手方として、母の遺産分割調停を申し立てた事案
長女は、その調停の中で、自分が母に介護をして約2000万円の寄与分があると主張した。
【解決】
私が、夫と長男の代理をして、長女の寄与分の主張を一つ一つ丁寧に反論したところ、裁判所から、長女の寄与分を約250万円とする調停案が出され、長女、夫、長男の3人が、これに応じて調停が成立した。
【ポイント】
遺産分割調停などでは、父または母と同居していた相続人から、「自分が世話をしていたから」という理由で寄与分の主張がされることが多く、また、時には過大な請求がされることもあります。
しかし、寄与分が認められる要件は厳しいので、寄与分の主張がされた場合には、その内容を丁寧に検討する必要があります。